広島呉道路
今回は『広島呉道路』(クレアライン)について書いていきたいと思います。
この道路は、広島都市高速や広島南道路などとスムーズな連携が図られています。
広島市と結びつきの強い呉市を結ぶこの道路は、なくてはならないバイパスとして運用されています。
- 広島呉道路の概要
- 構成するインターチェンジ・接続路線等
- 広島呉道路の走行動画
- 広島呉道路の料金・償還などについて
- 広島呉道路周辺の交通状況
- 広島呉道路を地図で見てみる
- 広島呉道路の必要性・今後
- まとめ
広島呉道路の概要
広島呉道路は、西日本高速道路が運用しており、国道31号のバイパスの為、E31のナンバリングが付いています。
国道31号は、安芸郡海田町の大正交差点〜呉市本通2丁目交差点を結びます。
安芸郡海田町の他にも安芸区矢野地区や安芸郡坂町などを通過し、JR呉線と併走しながら海沿いを走る道路です。
特に安芸郡坂町からは、海と山に挟まれた地理的制限から、広島呉道路は山手側を走り、いくつかトンネルもありますが、全体的には走行しやすく、スピードが出やすい印象です。
坂町〜呉市間はおおよそ、山を削ったり、盛り土で道路が敷設されていますが、坂町〜広島市の仁保JCT間は、JCTが海上に作られている為、橋長→約1kmの広島大橋があり、様々な景観を織り成す道路という特徴があります。
構成するインターチェンジ・接続路線等
※基本的に国道31号と接続するので、省略します。
広島から呉方面へ・天応西IC
呉から広島方面へ見る
広島呉道路の走行動画
今回も、僕の好きな「drivemovie」さんの動画を共有させていただきます。
この倍速と、エンジン音がすごく心地良いんですよね。
もう約10年前の走行動画ですが、今と違いを見つけながら見るのもいいんではないでしょうか?
('Д')y-.。o○(自分で走行動画撮れたらなぁ…アイフォンでいけるだろうか?)
※動画では、4:15~広島呉道路に入ります。
広島呉道路の料金・償還などについて
広島呉道路では、料金所は坂本線料金所と天応本線料金所になります。(天応西ICにも料金所あります)
坂本線料金所では、仁保JCT〜坂北ICまで、天応本線料金所では、坂南IC〜呉IC間の通行料金を徴収します。
仁保JCTから最短の出口は仁保料金所となります。(呉方面から海田大橋へは接続されていません)
普通車で一般(ETC✖️)、割引なしだと、仁保料金所→呉ICまでは940円掛かります。
細かく見ると…
仁保料金所→坂北IC:210円
仁保料金所→天応西IC:580円
仁保料金所→呉IC:940円
詳しくは下図参照↓
当初償還が完了する予定が2020年11月28日でしたが、2019年6月30日に協定変更され、償還完了予定は40年延期されました。(4車線化の決定)
その為、償還完了による無料化となるまでは2060年1月2日まで延期される運びとなりました。
広島呉道路周辺の交通状況
個人的に広島呉道路を利用する際は、仁保〜坂北IC・坂南ICのみを利用することが多かったです。
なんせ、広島大橋ですぐに坂町や南区へ行けますからね。
坂町〜呉市間の国道31号は、混んでなければそこまでかかりません。
だいたい20分あれば坂町から呉駅辺りまで行けますからね…(`・ω・´)
そんなに混まないし…空いていれば、広島呉道路とさほど違いはありません。
まあ行き先次第なんですが、坂町から矢野や海田を通過する時は結構混み出すので、そこだけ広島呉道路を利用してましたね。
坂町〜海田辺りは、渋滞が多発します。
有効な道路がほぼ国道31号だけというのもありますし、基本2車線しかありません。
矢野では熊野分かれ交差点からトラフィックがぱんぱんになります。
その先の海田町大正交差点・新大正交差点は渋滞ポイントです。
国道2号線新広島バイパス接続・旧道・東広島安芸バイパス接続など交通の要衝の為、ここを避けて広島〜呉間を移動できる広島呉道路は、有効的です。
距離的にも、この区間は遠回りになります。
ただ、呉から東広島方面に向かう際は、坂辺りで降りた方がいいですね(゚∀゚)
広島呉道路を地図で見てみる
地図で見てみます。
広島呉道路は国道31号と併走するように作られています。
この区間は、国道31号・JR呉線が広島〜呉を結ぶ大動脈でありながら、狭い地理的制限から、災害があれば直ぐに不通となってしまいます。
国道31号の他に有効な道はなく、JR呉線の駅が細かく配置されていますが、大雨等により呉線は運行中断しやすい路線です。
広島〜呉間を移動するには、他には安芸区矢野から呉市焼山を経由して呉市街に降りる山道もありますが、冬は凍結し、カーブや住宅街を通過する為、不向きと言えます。
海沿いを走る国道31号には、工場や公園などが埋め立て地に作られていますが、天応や吉浦地区などでは、峠道もありますが、道幅が狭く走行しやすいとは言えない為、国道31号が不通になるとアクセスが困難になります。
この他にも海上自衛隊があるなど、この区間は防災上重要であったり、観光や輸送のみならず、周辺に住まれている方々の生活道路の側面もあり、交通事故防止や渋滞の軽減・災害対策・アクセス面強化が必要な道路の為、バイパスを作る必要があると考えています。
広島呉道路の必要性・今後
広島呉道路は、先述したように、山手を走るように敷設されています。
国道31号も、木原道路同様、山と海に挟まれた地理的制限があります。
さらに広島は、花崗岩という崩れやすい山なので、大雨などにより土砂崩れが発生しやすい制約があります。
記憶に新しい、平成30年7月豪雨による土砂災害があり、国道31号・広島呉道路ともに被害を受けています。
暫く不通であったこの区間も、素早い修繕により、約3ヶ月程で再開されました。
年々災害が激甚化していく中で、道路などが不通となると、物資の輸送等多大な被害が及ぶ為、今後も対策が必要でしょう。
現在は暫定2車線ですが、完成4車線化する事で、上下線どちらかに被害があっても、応急処置としてどちらか片側2車線を代わりに通行させる事が可能になります。
4車線化する意味は大いにある、と僕は思います。(`・ω・´)
4車線化は現在、測量調査や設計協議を行っている最中とのこと。
仁保JCT~坂北ICは4車線化が済んでいるので、残る坂南IC~呉IC間の約12kmの2車線を4車線へ拡幅に取り組んでいます。
今のところ、完成時期は未定です。
まとめ
今回は、広島呉道路について色々書いてみました。
僕自身、広島市や呉市に住んでいたことがあるので、この道路には思い出がたくさんあります。
呉市から広島市西区のアルパークに行くときは、よく利用していました。
周辺の広島南道路や都市高速も含め、とても走りやすい道路がたくさんあります。
しかも海沿いを走ることが多いので、いい景色ですよ、本当に(/・ω・)/
広島は、高速はあまり混まないけど、下道は渋滞して走りにくいことが多い印象です。
それだけ広島の道路って、都市の規模に対して整備が追い付いていないんですよ。
たしか札仙広福の政令市で見ても、一番距離が少なかった気がします…( ;∀;)
都市高速5号線にしろ、東広島安芸バイパスにしろ、まだまだ相互の連携や整備が足りません。
そういえば、東広島安芸バイパスと広島呉道路はスムーズに接続できるのでしょうか?
現在の状況は、仁保JCTの構造を見ればわかると思いますが、繋がっていません。
完全なJCTではないんですよね。
まあ海田大橋と東広島安芸バイパスは接続するはずだったと思いますが、このままだと呉⇔東広島は、やはり下道の国道31号経由でしょうか?
うーむ…できればスムーズに連絡できればいいんですが。
せっかく東広島呉道路・広島呉道路・東広島安芸バイパス・西条バイパスと、山陽道を使わなくとも、トライアングルのように交通網が形成できるのに…どうなるんだろう?
このなかで広島呉道路のみが有料区間になりますが、4車線化はすごくうれしいんですが、償還がもう少しの所でめっっちゃ伸びたのは、残念でした(;´・ω・)
しかしそれでも、少しでも被害を受けた際に、迅速に救助や支援物資が届くようなインフラ整備をすることは、大変意義があると思います。
命を守るインフラですから、僕はこのような整備事業等は大賛成です。('ω')ノ