東広島呉道路
お久しぶりです。
今回は広島県東広島市と呉市にあります『東広島呉道路』について書いていこうと思います。
この道路、僕はかなり利用していました。
もう何十回と利用したと思うんですが、なんせ無料でいて全線を通じて走りやすいということ、山陽道や国道2号線など主要な幹線道路と直結していること、自動車専用道路であることなどなど…
このバイパスができてから、かなりアクセス面で改善ができているんじゃないかなと思います。
特に呉市~東広島市を行き来する方には劇的に良くなったんじゃないかな?と。
僕自身も当時は呉市広~郷原の方に通っていたので、かなーり時間短縮していました。
(その分、出入り口で激込みしていたんですがね。。。( ´∀` ))
当時は阿賀I.C~黒瀬I.C間と馬木I.C~高屋JCT間が開通していて、黒瀬と馬木間が未開通でしたが、2015年3/15に全線開通して、やっと東広島呉道路の整備効果が本格化しました。
東広島呉道路とは?
東広島呉道路は、東広島市高屋町を起点に、呉市阿賀を終点に建設されている32.8kmに及ぶ自動車専用道になります。
国道375号線が並走しますが、国道375号線は広島県呉市と島根県太田市を結ぶ路線であり、この区間の東広島市と呉市間のバイパスが、東広島呉道路となります。
※ちなみに、もともとは有料路線として建設が進んでいましたが、国直轄代行方式(国や自治体が費用負担)に移行したことで無料開放される運びになりました。
現在は全線開通・暫定2車線で供用されています。
(完成4車線)
東広島呉道路のI.Cと接続する路線
①高屋I.C・高屋JCT→山陽道・東広島高田道路・県道59号東広島本郷忠海線と接続
・東広島高田道路は一部供用のみ。
・県道59号は広島空港・東広島市街を結んでいる路線。東広島市西条I.C入口交差点~三原市本郷北方入口交差点につながる。
②上三永I.C→国道2号線・県道330号上三永竹原線と接続
・山陽道を使わず下道の国道2号線など使う場合、東広島呉道路に一番アクセスしやすいI.Cになる。西条バイパスが西側に、田万里バイパスが東側に位置しており、高速を使わずに東西に移動する際には上三永I.Cを利用すると便利。I.Cまでけっこう勾配がある。
・県道330号は、竹原市の湯坂温泉郷につながる路線。国道2号線が通行止めなどが起きた際の迂回路になる。一応、途中で分岐して安芸津につながる道にも行ける。
(かんぽの宿竹原によく家族で遊びにいってたんですが、西日本豪雨の影響で、2019年12月に閉館されたことに最近気づきました…とても寂しい限りです…(´;ω;`))
③下三永福本I.C→東広島駅・県道32号安芸津下三永線
・陸の玄関である新幹線駅・東広島駅が近い。(のぞみはとまらない( ゚Д゚))
・県道32号は、安芸津方面へつながる峠道がある。名前は蚊無峠(かなしとうげ)登坂車線が設けられている。
・国道2号線にもアクセスしやすいが、上三永I.Cと違って合流がしづらいのが難点。
④馬木I.C→国道375号・県道67号馬木八本松線と接続
・県道67号は、広島大学にアクセスしやすい路線。広大近くは4車線化しており走りやすい。
国道375号線は北向きに進むと東広島市郊外の御園宇地区につながり、ロードサイド店がひしめき合う人気の地区。(御薗宇バイパス)
南向きに進むと黒瀬町に入り、工業団地などが立地している。
➄大多田I.C→県道338号吉川大多田線と接続
・馬木I.Cと黒瀬I.C間のちょうど真ん中あたりになるハーフI.C。全線開通してから追加でI.Cの建設が決まった箇所になる。
・県道338号は黒瀬町と八本松地区を最短距離で結ぶ路線になる。途中、吉川工業団地が近くになる。
⑥黒瀬I.C→県道34号矢野安浦線と接続(広島熊野道路)
・県道34号線は、広島市安芸区矢野~呉市安浦を結ぶ区間であり、経過地区には熊野町も含むため、通行量が多い。また、この区間のバイパスとして、有料道路の広島熊野道路が建設されている。
⑦郷原I.C→県道66号呉環状線に接続
・このI.Cから呉市に入る。
・県道66号を東向きに進むと、国道375号線に突き当たり、ここから南下すると呉市第二の人口を誇る広地区の中心市街にたどり着く。西向きにすすと、工業団地を通過し、焼山という住宅街地区に入る。
⑧阿賀I.C→国道185号・阿賀マリノに接続
・終点の阿賀I.Cは渋滞が多発するポイントである。(主に東広島方面から)
右折待ちの車両、横路方面からの合流、左折時の歩行者待ちなどでなかなか進まない。加えて信号待ちの時間、交差点が平面交差するところ、呉市街~広間の交通量の多さでこの付近はたいがいパンクしてしまう。渋滞がひどい時は横路トンネルに入る前から車が止まりだす(´・ω・`)ナンテコッタ
・国道185号の西側には休山トンネル・呉越峠が、東側は広大橋・広バイパスが、南側には阿賀マリノと接続する箇所が多く、また交通量も多い。
東広島呉道路がもたらす整備効果
東広島呉道路ができることにより、広島市~呉市~東広島市の3都市を結ぶトライアングルの交通網ができます。
構成する道路は、山陽道~広島都市高速~広島呉道路~東広島呉道路と、このように連続した高速交通が可能となります。
ほかにも上記の道路の他に、国道2号線の東広島・安芸バイパスや、広島熊野道路、西条バイパス、休山新道、東広島高田道路などがあり、大きなトライアングル上に小さな環状線のような形で道路網が構築されています。
とはいっても、未開通区間はまだまだありますし、広島呉道路~休山新道までは市街地を通過しなくてはなりません。
個人的には、もっと連続して高架式の自動車専用道で通過できればと思うのですが…
広島呉道路から東広島呉道路間の高規格道路を想像するだけにします。( ;∀;)
話はそれましたが、これらの道路網が構築することで、さまざまなアクセス面の改善が期待できます。
・工業団地などを誘致している場所から高速で流入・流出できる
・陸、海、空の玄関口が近くなる
等があげられます。
呉市や竹原市など瀬戸内海側の都市は、山陽道から離れていますから、なかなかアクセス面で苦労することが多かったのですが、こうゆう都市間や高速道路間をむすぶ路線ができるのはありがたいですよね。
改善してほしいところ
東広島呉道路ができてからは本当にアクセスが楽になりましたが、もう少しここが…と思うところもあります。
①阿賀I.Cの渋滞を何とかしてほしい
先述しましたが、阿賀I.Cでの渋滞が大変です。
ピーク時には、郷原I.Cから降りて下道に切り替えたほうが早く到着するときもあるくらいなので、是非交差点の改良をしてほしいですね~…
↑最近は走行してなかったので知らなかったんですが、どうやら阿賀I.Cで立体交差の工事をしているらしい!('ω')
呉方面と東広島方面の上下線で2車線の立体事業化をすすめているのかな?
確かにGooglemapのストリートビューをみても高架の脚がおいてますね。気づかなかった…
ちなみに阿賀I.C立体交差事業の開通見通しは令和3年度内になるようですね。
②完成4車線化が待ちどおしい
暫定2車線で開通しているので、車両が遅かったり事故があると走行に支障がきたすことや通行止めになりやすいことがあります。
とくに東広島呉道路は山際を縫うように走っているので、アップダウンが多く、自然と車両のスピードダウンが起こりやすく、渋滞しやすくなっています。
現状は追い越し車線を設けているところがありますが、ほぼほぼ2車線なので
完成4車線化が望まれます。
↑どうやら先述した阿賀I.Cの立体交差事業による影響のため、4車線化は見送りしているみたいですね…そ、そんな…(´;ω;`)
まとめ
東広島呉道路を解説してみましたが、とにかくも各方面を結ぶ主要な路線を一体的に繋げてくれる便利なバイパス道路ですね!
けっこうこうゆう道路って、土地の買収とかでルートがくねくねしてしまうと思うんですけど、東広島呉道路はうまい具合にポイントを押さえてくれているんですよね。
しかも無料ですから、僕のようななるべくお金をかけずに移動したい方にはたくさん活用してほしい路線です。
かなりポテンシャルの高い道路だと思うので、周辺の接続する道路を開通・改良することで、もっと一体的になると思います。
広島市は政令指定都市で人口も100万人越えですが、東広島市も人口増加地区で、学研都市や工業誘致に積極的です。
一方、呉市はというと、人口は減少していて、少し活気が物足りないイメージです。
ただ観光業や歴史、土地の特性上など、ものすごく力強い都市でもあると思うんですよね。
呉市に住んでいたこともあり、もっと発展してほしいなぁとずっと思っています。
昔は人口40万人いたくらいですから、もっと活力ある街なんですよ!
東広島呉道路により、3都市や周辺の街も一体的に活性化してほしいと、個人的に願っています(^^)
小ネタ
東広島呉道路は呉市~東広島を結ぶ路線ですが、ほんの少しだけ竹原市もかかっています、実は。
I.Cとかはないんですけども、上三永I.C~高屋JCTの間が竹原市になります。
ぜひ見つけてみて下さい。