木原道路
地図から読み取れるものとして、例えばこんなこともあります。
「この道路、途中で途切れているような」
「道路はここで終わっているけど、この先で何か工事しているぞ」
「あ~渋滞にはまってしまった…この道路がもっと先までつながっているといいのに」
なんて思うことありませんか?
僕はしょっちゅうそんなことを運転しながら考えています。(笑)
そんな時に地図を見ると、けっこうこれからのことが分かってきたりします。
実際に上記のようなことがあった際に、どんなふうに読み取れるのか書いていこうと思います。
木原道路から観察してみる
木原道路をご存知でしょうか?
広島県の尾道市から三原市を通過する国道2号線のバイパス路線となります。
現在は道路を工事中で、まだ開通はしていませんが、この道路が完成することで尾道バイパスと三原バイパスを一体的に繋ぐことができ、アクセスがかなり向上します。
僕はよくしまなみ海道を利用して本州~四国を渡ったりします(船代が高いし、瀬戸大橋は少し割高なんです汗)
なるべくお金をかけずに旅行したいと思った時には、なるべく下道を使って高速代を浮かそうとするんですが、時間がかかってしまいがちです。
そこで、下道でも比較的に流れがスムーズで速度が出せれるバイパスを利用します。
しまなみ海道と国道2号線バイパスは、一体的につながっており、高速道路の山陽道を利用するのと同じくらい便利に合流できます。
この2号線バイパスから広島方面に向かう際には、尾道バイパス~三原バイパスといった風に、連続してバイパスが繋がることで、高速道路よりも距離的に短く目的地にたどり付けることができます。
僕はいつもこのルートを利用しているのですが、尾道バイパスと三原バイパス間
はまだ繋がっておらず、一度バイパスから降りなくてはならない状況なのです。
このため、せっかくスムーズに運転で来ていても、途中から流れが悪くなり、結果的には時間がかかってしまうことがあります。
そこで現在が建設されているのが【木原道路】というバイパス道路なのです。
木原道路が必要なわけを読み取ってみる
ざっと木原道路について簡単に説明しましたが、そもそも木原道路が計画・工事をする必要は何でしょうか?
グーグルマップを見てみましょう
2号線の道路が海と山に囲まれた中、そこを縫うように敷かれています。
また海や山がすぐ側まで迫っているため、災害のリスクが高いといえます。
また平地が少ないため、限られた場所に道路や線路を敷設せざるを得ません。
そのため地図上でもわかるように右上部分の尾道バイパスの終点から先が現在工事をしており、地図上真ん中の三原バイパス起点までつながる予定です。
平地が少ないため、山にトンネルや高架橋を建設しているのが分かります。
また道路を建設する際には、必要に応じて土地を買収したりしますが、基本的には民家を避けて、スムーズに計画が進むように山側に建設することが多いです。
以上から考えてみると・・・
①災害時に被害を受けやすい
この区間の2号線が山と海どちらともに迫っており、異常気象時の高潮や土砂崩れが発生した際、通行止めになりやすく、また代わりののルートがない
②交通量が多い
2号線は、大阪~福岡を結ぶ日本の大動脈です。
そのため前線を通じて交通量が多く、また尾道~三原区間は、ともに人口約10万都市が連なっており、尾道糸崎港という重要港湾を抱え、工業地帯も形成されている為、トラック等のトラフィックが多い。渋滞が発生しやすい状況である。
③代わりのルートが少ない・弱い
2号線以外のルートといえば、県道55号線尾道三原線がありますが、2号線の北を通り、かつ山側となります。
バイパス路線からのアクセスは良くはなく、冬季には積雪や路面凍結が起こる可能性があります。
広島県って、けっこう冬季は山側を中心に積もるんですよね…
海側の道路や街には降ることはめったにありませんが、広島市でも祇園新橋を超えた途端、雪景色になるといわれています。
木原道路を読み取ってみて
このように地図を見ていると、なぜそこに今の道路があるのか、新しい道路を建設しているのかが何となくわかってきます。
こういうのを考えながら地図を見るのがすきなんです、僕(笑)
どうしても主観で考えてしまいがちなので、気になったところはあとで道路の名前や国道事務所のサイトなんかを見て調べます。
そうすると、ほかにも関わっているところや、意外な気づきがあったりします。
そうこうしてるうちに、どんどん地図が好きになってしまってたんですねー…
特に専門的な勉強をしたわけではないので、個人的な主観や感想がほぼほぼメインですが、いろいろドライブしていたり、観光地に遊びに行ったときなんかに地図を眺めて、その土地や交通状況もろもろの情報を知っておくと意外な発見や楽しみ方があるかも?!
うまくまとまらないへたくそな記事で恐縮ですが、少しづつまとまりのある見やすい記事にしていきたいと思いますので、よろしくお願いします(^^)
画像 出典:福山河川国道事務所